【宮島GⅠ大渦大賞IN宮島(29日開幕):注目レーサー】悲願の地元桐生周年Vを果たした毒島誠が大空高く駆け抜ける。ここ数年の成長度はすごい。何より安定感がある。今年予選落ちしたのは5月の桐生一般(F)、大村SG第42回オールスターと3節前の蒲郡SG第61回メモリアルのみ。いかにエンジンをまとめてきているかが分かる。宮島は新エンジン2節目となるが強い気持ちは変わらない。「(近況)低出力になって走ってないところばかりなので不安はありますね。でも、どうにかなるだろうっていう気持ちではいますけどね。しなきゃいけないっていうのもある」

 夏場あたりから少し勢いが落ちているが、エンジンの良しあしも大きい。もっと上を目指すためにも輝ける男でいたい。その積み重ねが年末の大舞台に生きてくる。

「(年末へ向けて)一つひとつ目の前のことをやっていけば、おのずとチャンスは巡ってくると思います。去年もグランプリに出て、最近は多少ですけど自信を持って仕事できるようになってます。現状に満足したらダメですし、満足する気はさらさらないので」

 V候補が己の力を最大限に引き出して宮島水面を熱くする。