ボートレース尼崎の「第27回オーシャンカップ」は23日、準優勝戦が行われ、24日12R優勝戦の出場選手が決定した。

 1号艇・椎名 豊(33=群馬)

 2号艇・稲田浩二(37=兵庫)

 3号艇・丸岡正典(42=大阪)

 4号艇・太田和美(49=大阪)

 5号艇・桐生順平(35=埼玉)

 6号艇・片岡雅裕(36=香川)

 注目は丸岡だ。準優に駒を進めた時から、流れは来ていたのかもしれない。3日目を終えた時点では得点率32位タイ。予選敗退の崖っぷちの状況も2走18点ノルマの厳しい勝負駆けを2、1着でクリアと勝負強さを発揮。「準優に乗れたのは奇跡ですね」と豪快に笑い飛ばしていた。

 迎えた準優10R、4コースカドからまくった片岡雅裕の攻めに乗って、まくり差し一閃。片岡とデッドヒートを繰り広げるも2周1Mで突き放して1着ゴール。3連単13万5890円の好配当を提供して穴党ファンを喜ばせた。

 レース後は「菊地さんが前にいたので1Mはなだれ込んでいった感じですね。乗りやすいのでロスなくターンができた。優勝戦に乗れたし足はいいんでしょうね。行き足、伸びはずっといいです」とニッコリ。

 2018年の若松オーシャンカップ以来4年ぶりのSG優勝戦。「久しぶりのSG優出? あまり走っていないからね。最後かな(笑い)。優勝戦に乗る機会はあまりないんで頑張ります。いい思い出にしたいですね」と丸岡らしい口調で意気込みを語った。

 オーシャンカップは2016年から2018年まで3年連続優出。2016年と2018年はV戦1号艇で優勝を逃している。「スタートは1艇身全速で行ければいいですね」。手が届きそうで、なかなか手が届かなかったタイトル奪取へ静かに闘志を燃やしている