ボートレース津のGⅢ「第9回イースタンヤング」は15日に予選最終日を迎える。

 3日間を終えて地元の豊田健士郎が得点率首位に立ち、2位に関浩哉、3位に宮之原輝紀とA1主力が順当に上位を占めている。

 予選ラストの注目株は、今節の中で登録番号が一番下の砂長知輝(22=埼玉)だ。デビュー3年目で今期初のA2級に昇格。まだ優出経験は2回だけだが、走るたびに展開の読みとスピードを増している印象もあり、優勝を狙うA1勢にとっては侮れない存在となりそうだ。

 2日目9R、3日目4Rと日またぎの連勝で得点率は7位タイまで上昇。自身初の準優1号艇獲得を懸けて予選最終日の2走に挑む。

 2日目9Rでは当地GⅠ覇者・関に2Mで競り勝ち連勝を止めた。3日目4Rは4コースのカドカドからスリットでのぞいて、そこから機敏にまくり差しにチェンジして「得意の2、4枠」で勝ち切った。

 3日目は4カドを意識して伸びを求め「良かった出足を落とすことなく伸びもきた。自分のスタート力を生かせるレースができた」とレース内容も自画自賛している。師匠の有賀達也が当地は現在3連続優勝中で「ペラのアドバイスの効果」が絶大であるのも好走要因の1つだ。

 7月からA2初昇格。次なる目標、そして将来的な夢はともに明確だ。「まずはA1級になって今年中には初優勝をしたい。将来的にはSGに出ることより、さらにその上のグランプリに乗れるようなレーサーになりたい」と志は高い。

 理想のレーススタイルは馬場貴也の全速差しで「5コースからのまくり差しは自分にとって一番のお手本ですね。あんなすごいターンをできるように今は勉強中です」と目を輝かせている。