新鋭“埼玉6兄弟”が台風の目

2012年09月24日 16時00分

 「GⅠ新鋭王座決定戦」(ボートレース徳山)が、いよいよ25日に開幕する。地元勢不在の今大会、台風の目となるのはズバリ埼玉勢だ!

 

 今回、6人の気鋭を送り込む埼玉支部といえば、エース平石和男をはじめ後藤浩、中沢和志、須藤博倫らの中堅からベテラン世代が活躍しているイメージが強い。だが、実は100期以降の若手が驚異的な勢いで成長を遂げている。あと5~10年もすれば艇界を席巻するのでは?と思わせるほどの充実ぶりだ。

 

 今回出場の黄金井力良、小山勉、黒井達矢、秋元哲、中田竜太、佐藤翼は、まさに「若手“埼京”軍団」の中核を成す。実力ナンバーワンの若大将・桐生順平は残念ながらF禍により不参加となったが、それが逆に「桐生さんの分まで」と出場6選手に火をつけているのも事実だ。

 

 新鋭王座が近づくにつれ、まるで連鎖反応のようなVラッシュ! まず、新制度導入直前の4月の地元戦で小山がデビュー初Vを達成。新期に入ってA1級に昇格した黒井が今大会の開催地・徳山で8月に悲願の初Vを遂げると、それを祝うかのようにナント同じ日に同期・秋元も三国で2度目のVを決めた。さらに“6兄弟”の末っ子、105期の佐藤も今月2日に蒲郡で初優勝。怒とうのV連鎖と並行し、級別審査の出世争いも激化している。2012年後期に黒井、中田がA1級に昇格し、来期(13年前期)は黒井、秋元、佐藤がA1級レベルの勝率をキープしている。

 

 今期あと少しでA級を逃した黄金井は埼玉勢躍進について「今までにない雰囲気ですよ」と語る。出場メンバーで最も先輩だが、現状では生きのいい後輩たちに押され気味。引っ張る意識はないという。

「下から突き上げられている感じ(笑い)。抜かれたくないって意識の方が強いですよ。今の流れに自分だけ乗り遅れるのは絶対に嫌ですからね」

 

 エース格として出場する黒井は「桐生さんが引っ張ってくれているおかげ」、初Vの勢いのまま初の新鋭王座に出撃する佐藤は「同世代同士がお互いにライバル心を持って切磋琢磨しているから」と、それぞれ分析する。一緒のレースに出場すれば、互いにどこが悪かったか?を忌憚なく言い合うという。

 

 今大会出場の6人に大将・桐生を加えた“埼京7戦士”の新鋭卒業は再来年以降。全員が来年も新鋭王座に出場できる。

 

 10年後には現在最強とうたわれる静岡支部に取って代わり、ボート王国を築けそうな勢い。今大会は、その号砲となるに違いない。