【ボートレースアカデミー】「行き足」と「トルク感」

2015年07月22日 11時00分

舟券的中への近道 ボートレースアカデミー

【行き足】舟足の種類を表す重要なボート用語で、選手のコメント欄にも頻繁に登場する。ただ「出足」や「伸び」と違って「行き足」はあいまいな表現のためピンとこない人も多いはず。走りだしてからマックスの速さになるまでの、どの部分が「行き足」なのだろうか。

 そんな疑問を複数のレーサーにぶつけると、徐々に「行き足」の定義が見えてきた。ほとんどの選手は「伸び」につながるまでの足と捉えている。

「行き足はイメージ的にスリット手前までの足。僕は『中間足』というニュアンスで使ってますね」と言うのは愛知支部のSGレーサー・原田幸哉。「分けて言うと、走りだすのが『起こし』で、そこからスリットまでが『行き足』、その後を『伸び』と呼んでます」と説明する。また、桐生順平も「スリット近辺の足ですね」と同じ意見だ。つまり「行き足」とはボートレースを予想する上で最も大事なスタートの良しあしに関わる足。須藤博倫は「行き足がいいとスタートするときに次の目標物まで正確にいられるので大事なんです」と語る。ちなみに「出足」とは「ターンを回った直後の足」と位置づけられている。

 行き足が良ければスタートが決まる可能性が高い。それを踏まえて選手のコメントを注視してみては。

【トルク感】トルクとは「動力が回転軸に伝わる力」のこと。自転車で言えばペダルをこぐ力が「トルク」で、それが大きければ加速感も当然アップする。

 この「トルク感」という言葉は近年、急激にボートレーサーが使うようになった。では、一体どんな状態だと「トルク感がある」と言えるのか? 頭脳派レーサー・菊地孝平はこう言う。

「トルク感とは単純にエンジンの持っている力のこと。回転が上がってなくてもレバーを当てたときにボートが前に進んでいくときがある。それがトルク感がある状態です」

 まさにレースに勝つには必要不可欠だ。

 以前、このコーナーで「ボートが遠心力によって外に流れないように水面をつかむ感覚」を意味する「グリップ感」という言葉を紹介したが、これとは若干違うようだ。艇界トップクラスのターン力を持つ瓜生正義は「グリップして水をつかんだ後に前に押していく感覚がトルク感。たとえグリップしてもトルク感がないことがあるし、その逆もある」と説明する。

 グリップ感、トルク感の両方が仕上がったときに「最高の回り足」となるのだ。