ボートレースとこなめのGⅠ「開設69周年記念競走 トコタンキング決定戦」は7日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の山口剛(39=広島)がインからコンマ08のトップスタートを決めて逃げ切りV。2018年12月の三国以来、通算9回目のGⅠタイトルを獲得した。

 前検日に好素性を誇る32号機を引き当てた瞬間から「これはいい」と絶賛し、躍進の予兆をすでにつかみ取っていた。「前節の宮島より感触は良かったし、最近の中では一番。ペラも3月にここで優勝した時とほぼ一緒の形で行けた」と予選トップ通過からV戦絶好枠獲得と順風満帆の流れで3年半ぶりのGⅠタイトルを引き寄せた。

 今年一番の勝負どころと位置づけた宮島SGオールスターから中2日での参戦。前泊の移動日も含めれば「実質、中1日」の状況。それでも「強い気持ち」で緊張感を切らすことなく走り続けた。

 今年初Vもとこなめ。そして10月にはSGダービー開催も控えている。「とこなめは地元の宮島と似ていて調整が合いやすい。またダービーで活躍できるように、まずは目の前の1戦でしっかり勝負したい」と好相性の思いをさらに胸に刻んだのは秋口にも必ずや生きてくるはずだ。

 優勝賞金1000万円を加算して賞金ランクは6位まで上昇。2010年以来12年ぶり2回目のグランプリ出場も視界に入ってきた。