【三国SGオーシャンカップ】石野貴之“鉄の心臓”で2度目のSG制覇

2015年07月21日 11時00分

表彰式でプレゼンターの間寛平とおどける石野(左)

 ボートレース三国のSG「第20回オーシャンカップ」は20日、優勝戦が行われた。レースは、ピット離れで遅れた川崎智幸が回り込んでスロー3コースで舟を向け<1・2・4・3/5・6>の4対2でスタート。スリット横一線から先マイを打った石野貴之(33=大阪・90期)が、まくり差した川崎、ブイ際を差した田中信一郎、前田将太を抑え主導権を握りそのまま独走。2010年まるがめ「オーシャンC」以来、2度目のSG優勝を飾った。

 三国で17年ぶりのSGは梅雨空の下で開幕。台風接近で順延の恐れもあったが、優勝戦では青空が広がった。北陸地方はまだ梅雨明け宣言が出ていないとはいえ、三国だけは真夏。それを運んできたのは間違いなくいだてん・石野だ。優勝戦を含めて8戦7勝の数字が示すように、33号機のパワーは文句なし。「(手応えは)エグかった。すごかった」と愛機を絶賛するが、33号機をVまで導いたのは、石野の技量、調整手腕とメンタルの強さに他ならない。

 パワー差が大きいといわれる“出力低減機”で4月の児島GⅠ「マスターズ」で完全Vを達成した今村豊が「いいエンジンに乗って簡単に優勝したと思われるかもしれませんが、ボートはそんなに甘いもんじゃありません!」と訴えたように、快速機を引き当てた時点からプレッシャーとの闘いも始まる。ただし、準優後に「プレッシャーはない」と胸を張り、レース前には「(ファンであふれ返る)スタンドを見て勇気をいただきました」と言う石野には、大一番の重圧を力に変える能力が備わっている。

「確実に入ってると思った」というコンマ11のトップスタートは冷静さを物語る。1Mで「寄ってしまってターンマークに当たりそうになった」のはご愛嬌だが、表彰式の舞台で「レースでは緊張しなかったけど、今緊張してます」と笑うのだから、心臓の強さは折り紙つきだ。

 このVで賞金ランクも3位に浮上。住之江「グランプリ」セカンドステージスタート(6位以内)を視界に入れ「地元で黄金のヘルメットをかぶれたら最高ですね!」と石野の鉄の心は年末に向かった。