熱戦を繰り広げてきたボートレース大村の「夜の九州スポーツ杯」は6日、ついにシリーズ最終日を迎える。

 5日のセミファイナル準優3番勝負は人気を集めた1枠勢(永田秀二、塩田北斗、枝尾賢)が期待通りの逃げ3連発を達成。また、常住蓮、白神優、山田哲也が2着での優出切符を手中に収めた。優勝戦へ出場する6人の枠番は以下の通り。


 1号艇・枝尾  賢(40=福岡)

 2号艇・塩田 北斗(34=福岡)

 3号艇・永田 秀二(36=東京)

 4号艇・山田 哲也(39=東京)

 5号艇・白神  優(31=岡山)

 6号艇・常住  蓮(21=佐賀)

 V戦1枠をゲットした枝尾は「出足は甘いけど、前を向いてからの足はすごくいい。優勝戦に入っても足負けはない」と胸を張る。ならば、この頂上決戦も鋭いS攻勢から先マイ一気に主導権を握るか。今年3度目、そして2012年からつ、2018年芦屋、2021年若松に続いて通算4回目の九スポ杯Vを達成するか。

 また、東スポグループ杯で言えば塩田も2020年福岡(九スポ杯)、2021年江戸川(東スポ杯)での優勝歴あり。「お!、そうなんですか、なら、今回もやりますかね。九スポは好きなんで頑張りますよ」と気合は十分だ。

 機自体も「伸び寄りです。そこは負ける感じはないし、足は上位には入っていると思う。チャンスのある足だと思います。それに今年3Vで今が折り返し。来年のクラシックへ向けて6V、いや7Vをしたいと思っている。それにダービー勝率もかかっていますからね」と鼻息は荒い。スリット先手からイン枝尾にプレッシャーを与えつつの鋭い差しハンドルで逆転を目指す。

 最後にデビュー初優出を決めた常住にも注目だ。ここまで「長かったです」と振り返りながらも「初優出できたのはうれしい」と笑顔が咲く。優勝戦も「しっかりダッシュのスタートを練習していく。そしていつも通りのレース、道中で前を詰めるレースをしていきたい」と気負いはない。最後もスピード満点の走りで波乱演出へ。そして展開がハマれば一気に初V奪取も夢ではないか。