【今が〝旬〟~このレーサーに乗れ~】デビュー13年目でA1初昇格を決めた井内将太郎「普通に無難に…」

2022年05月19日 11時00分

A1初昇格を決めた井内将太郎(東スポWeb)
A1初昇格を決めた井内将太郎(東スポWeb)

◇井内将太郎(37)広島支部106期

 2022年後期適用勝率6・28をマーク。7月からデビュー13年目で初となるA1昇格を決めた。「長かったですね」と感慨深げに話す。

 2010年5月に25歳でデビュー。ボートレーサーになる前はモータースポーツ(オートバイ)のMFJ全日本トライアル選手権・国際A級スーパークラスのライダーとして活躍していた。デビュー8期目の2014年前期にA2級に昇格。ただ、この後はB級とA級の往復が続いた。

 106期の選手募集からアスリートで実績ある選手の特別試験が導入された。〝特待生1期生〟として大きな期待を背負って養成所に入学。A2までは順調にステップアップしてきたが、そこで足踏みをする形になってしまった。この間に、同期で養成所チャンプの岩瀬裕亮はA1に定着し、優勝回数を積み重ねていた。心の中に焦りが生じることもあったはずだ。

 ただ、その気持ちをしっかりと抑え込み、淡々とレースと向き合った。「心がけていることはスタートは遅れないように、最後まで諦めずに一生懸命、走ることくらい。ボクは普通に無難に…」と謙虚に話す。なかなかA2級から抜け出せない日々が続く中でも基本を充実に守り、地道に走り続けてきた。

 勝率アップの要因については「調整がちゃんとできるようになったくらいですかね」と明かす。広島支部では同年代の船岡洋一郎が昨年7V。今年4月には地元・宮島の68周年記念でGⅠ初Vを飾るなど躍進。大上卓人も昨年はSG4大会に出場し、クラシックとオーシャンカップで準優進出を果たすなど活躍が光っている。

 この同支部同年代の活躍は「影響はあると思いますよ」と発奮材料になっているという。さらに「エンジンをよく出すので情報は教えてもらえる。その辺も大きいですね」と調整方法の情報交換も成績アップにつながっている。

 2022年後期の級別審査期間の2連率は45%、3連率は66%と舟券に絡む確率も上がっている。優勝は2020年2月の児島以来2年以上、遠ざかってはいるが、今年はここまで3優出と優勝に近づく機会も例年以上に増えている。

 今後に向けて「まずはA1をキープしないといけないですね。A1に上がって記念とか走れたら、そこでもっとやれるようになりたいと思っています。最終的には辻(栄蔵)さんを越えられるように頑張りたい」と意気込む。

 SG3V、GⅠ9Vを誇る同支部のトップレーサーの背中をしっかりと追い続けながら、着実にステップアップしていくつもりだ。

☆いうち・まさたろう 1984年12月16日生まれ。広島支部106期生。広島県出身。2010年5月に宮島で初出走。同年8月の宮島で初勝利。2014年12月のからつで初優勝。通算3V。同期に岩瀬裕亮、森野正弘、荒井翔吾、今井美亜、谷川祐一、佐藤大佑。

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