ボートレース津のGⅠ「開設70周年記念 ツッキー王座決定戦」は14日の12Rで優勝戦を行い、関浩哉(27=群馬)がインから逃げ切り快勝。GⅠ2回目の優勝を飾った。

 最終日は向かい風が強まり、2Rから安定板を使用。コンディションが変わり「プレッシャーはないけど、不安要素もあった」という中、コンマ14のトップスタートで先陣を切って堂々と人気に応えた。

 2018年の浜名湖プレミアムGⅠヤングダービー以来、大舞台でのセレモニーを終え「疲れました」と苦笑いしつつも、節間の激闘を振り返る姿には充実感も漂っていた。「最近の自分のテーマは、メンタルでも調整でも弱気にならないこと。それを崩さずいけて良かった」と最大の勝因に「強気」の2文字を挙げた。

 レース前のスタート特訓で他艇にのぞかれていたが、自分の調整法と勘を信じて本番まで慌てることはなかった。待望の周年記念制覇で次に見据えるのはSG戦線だ。

 過去2回の参戦時は「思い出をつくろう」という考えだった。今は「思い出なんかいらない。年末を意識していく」と変化している。志は高く、強気の構えは頼もしい。
 
 なお、今大会6日間の総売り上げは73億7934万6300円で目標額の65億円を大幅に上回り、津周年記念の最高売り上げ記録を更新した。