ボートレース三国のプレミアムGⅠ「第23回マスターズチャンピオン」が19日に開幕した。初日メインのドリーム戦は5号艇の地元・今垣光太郎が気迫のまくり差し快勝。舟足もまずまずで2度目の大会制覇へ好発進を切った。
 
 初日は「北陸の闘将」がきっちりと結果を出したが内容では「びわこ番長」こと吉川昭男(49=滋賀)も負けてはいない。初陣の4Rはまくり敢行。先頭に抜け出す勢いだったが、バックでは徳増秀樹、寺田千恵と並走。2マーク手前で舟が弾み、そのまま大きく流れて後退。ただ、そこから執念の追い上げで4着まで浮上。「1マークはまくったけどターンで少し流れていたし1周2マークは全然かからなかった」と悔しさをにじませた。

 相棒55号機は前回優出5着で中堅の動き。「乗りにくさがあったしスタートの足が劣勢だった。下がることはないけど特徴がない。ペラを大幅に叩いて出足寄りに持っていきたい」と上積みの余地は十分ある。

 5度目のマスターズC出場。結果は全て予選落ちも「マスターズは好きですよ。何コースになるか分からないし楽しい」とコース争いから火花を散らす戦いを楽しんでいる。「もう少し楽しめるように仕上げていきたい」と調整にもより一層気合が入る。

 さらに、思いを熱くさせるのが同支部の後輩たちの活躍だ。遠藤エミが大村SGクラシックで女子史上初のSG制覇。馬場貴也は今年早くも6Vと滋賀支部がボート界の話題を〝独り占め〟している。「刺激にしていきたいですね」とこの勢いに乗るつもりだ。

 当地も過去5Vと相性は悪くない。「いいイメージを持っていきたい」とキッパリ。絶好枠が回ってくる2日目。ここから反撃を開始する。