【宮島SGグランドチャンピオン】中島孝平 妥協なき調整「まずは足を仕上げたい」

2015年06月20日 10時20分

【ボートレース宮島SG「第25回グランドチャンピオン」:カウントダウンコラム(3)】今回の直前連載では、今を時めく「ニュージェネレーション」に負けじと逆襲を誓う3人の中堅世代にスポットを当てる。第3弾は元賞金王の中島孝平(35=福井)だ。

 ハンドルさばきは天下一品。どんなにエンジンが出てなくてもしぶとく舟券に絡み、どのコースからもそつなく立ち回って上位着に入る。そんな粘り強いレースが中島の持ち味だ。

 今年139走して6着はわずか2回(全体の約1・4%)。5コース3連対率は72%、6コースは同57%。どんな状況でも3連単に絡む「舟券貢献度」の高さを証明するデータといえる。

 一方、現在ボート界で幅を利かせている「ニュージェネレーション」は対極のド派手なスピードターンで知られる。昨年のグランプリ覇者・茅原悠紀、今年のクラシック覇者・桐生順平らの豪快なレースは中島にも少なからず刺激を与えているようだ。

「負けたくない気持ちもありますし、時代とともにどうやって乗り方を変えていくか?を考えるようになりました。自分のように内々を回るレースをしながらも、たまにはスピードあるターンをしないといけないって。だから最近はスピードを意識しています。両方できれば武器になると思いますから」

 実績面ではグランプリ制覇(10年)がさんぜんと輝くが、実は13年にもグランプリファイナル(2)着という優勝に次ぐ成績を残しており、毎年のように気付けば賞金ランク上位に名を連ねる。賞金王となった4年半前から成長したことは?と問うと「年齢だけです」とおどけたが、水面下で確実に進化を続けている。

 持ちペラ制時代には「ペラの鬼」としてオフのほとんどを作業に費やした。妥協なき調整は今も健在で「以前はターン回りを第一に求めていましたが、それだけでは一般戦でも勝ちきれない。最近は伸びも求めて調整していたら、直線で下がらない余裕が出てきたんです」と新たな調整法の手応えもつかんでいる。

 昨年11月の浜名湖GⅠ61周年記念の準優でFを切って今年序盤は一般戦回りとなったが、ようやく記念戦線に復帰。SG成績上位者が集う究極のSGグラチャンには8年連続8回目の出場となる。

「今は賞金のことは考えず、結果よりまずは足を仕上げたいですね」

 新世代にはない“いぶし銀”の渋い輝きを見せてほしい。

☆なかじま・こうへい=1979年11月8日生まれ。福井支部の84期生。99年5月の三国でデビュー。2001年8月の江戸川で初優勝。GⅠ初Vは07年7月の三国MB大賞。10年12月の住之江グランプリを制してSG初制覇。第25代グランプリ覇者となる。通算44V(GⅠ6V、SG1V)。身長160センチ。血液型=AB

 ※次回掲載(22日)は宮島水面・モーターのデータ特集