ボートレース蒲郡のGⅠ「オールジャパン竹島特別開設67周年記念競走」は15日12Rで優勝戦が行われ、渡辺和将(32=岡山)がインから押し切ってGⅠ初タイトルを獲得した。

 6号艇の平本真之がS展示、本番ともに進入で動き100メートルを切る深い起こしとなり、下條雄太郎が3カドに引いたが、慌てず騒がず。トップSタイとなるコンマ09の好スタートを決めて押し切った。

 4回目のGⅠ優出で初Vがかかっているとは思えぬほど「レースでは全く緊張してなかった」と落ち着き払っていた。平常心を後押ししたのは、何と言っても72号機の快パワーだ。昨年8月のSGで原田幸哉がV。同一エンジンでSG&GⅠVのダブル戴冠劇となった。

 今節は序盤から「抜群」「節一」との言葉を何度も聞いた。V後も「やっぱり素晴らしいですね。抜群過ぎました」とさらにグレードアップさせて誇らしげだった。

 今年は3月の大村クラシックでSGデビューも飾っており、初物尽くしの充実した2022年。「まさか取れると思ってなかったし、次はSGを取れるように努力したい」と語る口ぶりにも自信が満ちあふれている。

 次節は26日から始まる地元の児島一般戦。「ここまで育ててくれたイーグル会の先輩、後輩にここまでできましたと報告したい」。仲間だけでなく、ファンにもその思いを伝えて最高の凱旋シリーズにしたい。