ボートレース界の貴公子が水面から去る――。日本モーターボート競走会は山崎智也(48=群馬)が13日付で現役を引退したことを発表した。2度のグランプリ制覇をはじめSG11回優勝、GⅠ31回優勝、生涯獲得賞金26億円とトップレーサーとしてファンを魅了してきた。私生活では2010年12月に女子トップレーサーとして活躍していた横西奏恵さんと結婚した。

 引退理由について「ずっと楽しみながらやってきたが、最近は楽しいという気持ちが薄れてきた。今のメンタルでオールスターを走るのはお客さまに申し訳ないという気持ちと出場枠の一つを無駄にしてしまうという思いになった」とコメントした。

〝東都のエース〟浜野谷憲吾(48=東京)は「全く知らなかった。寂しいと言えば寂しいし、もう少しできたんじゃないかな。ライバルというより関東を引っ張ってきた仲間という思いの方が強い。人生一度きりなので、これからは思い切りやりたいことを楽しんでください」とエールを送った。

〝王者〟松井繁(52=大阪)は「若い時から一緒に大きな舞台で戦ってきたし、記憶はよく残っている。一時を戦ったライバルが去るのは寂しい。でも、トモヤの人生だし、アイツらしいね」と話した。