【宮島SGグランドチャンピオン】地元で燃える辻栄蔵「怖いのは茅原だけ」

2015年06月18日 10時58分

地元SGに燃える辻栄蔵

【ボートレース宮島SG「第25回グランドチャンピオン」:カウントダウンコラム(1)】直前連載のトップバッターは地元SGに燃える辻栄蔵(40=広島)だ。

 ここ数年、全国的にレーススタイルが、特に記念戦線でのレースが変わりつつある。かつてはグレードを問わず、乗り心地重視の選手が圧倒的多数だったが全場減音化、持ちペラ制の廃止、出力低減エンジン導入(今回の宮島は旧型で実施)等のルール改正で結果的に総じてエンジン差が広がる方向にシフトした。

 選手サイドもそれに対応すべく、最近は記念レベルになるとまず直線を重視する選手が増加。さばきタイプも例外ではなく「近代ボートレースは伸びがないと勝てない」と辻もそう語る一人だ。

「(スタイルを)戻そうと思えばいつでも戻せますからね。枠なり進入が多い中で、特色をつけたいってのはある。ペラ調整をいろいろと教わってきた中で、行き足~伸びを重視した方がいいなと思ってやっている。伸びがないとスタート行っても面白くないしね」

 当然、リスクもあるだろうが、辻クラスの選手になると目標はあくまでグランプリ。一発勝負で勝てる足を求めるのは当然のことだ。

 今をときめくニュージェネレーションの茅原悠紀にもいい刺激を受けている。茅原は先月の津63周年記念で3周2Mの大逆転で優勝したが、本来なら乗り心地やターン回りが落ちるはずのチルト05にハネ上げてのもの。ターン力が強調される茅原だが直線重視に仕上げながらあのターンができることにすごさがある。

 その津戦には辻も出走しており「正直、茅原以外(のニュージェネレーション)は何とも思わない。ただ、茅原は違う。ボクもずっと付き合っていたが、優勝戦の日も茅原だけが最後まで試運転とペラ調整を繰り返していた。貪欲に頑張る人は怖い」と口にした。

 辻もペラ調整室にこもることが多いが、出番が序盤レースで終わっても最後まで残ってハンマーを手にしていることも多くなった。

 地元宮島でのSGは02年グラチャン以来と13年ぶり。「(13年後は)ボクも53歳か…。地元で最後のSGになるのかも…」と気合も入っている。不惑を迎えての方向転換だが、元来が努力家でソツのないタイプだけにうまく乗り越えてくれるはずだ。

☆つじ・えいぞう=1975年3月23日生まれ、広島支部所属。94年5月宮島デビューの74期生。GⅠV6、SGV2(2003年蒲郡オーシャンC、05年住之江グランプリ)。00年の宮島オーシャンCでSG初出場を飾ったが02年グラチャンは不参加だったため、宮島のSG出走は15年ぶり。同期は勝野竜司、石渡鉄兵、守田俊介ら。血液型=O。

※次回掲載は菊地孝平