ボートレース若松のGⅠ「全日本覇者決定戦 開設69周年記念」が7日に開幕した。

 注目の初日メイン12R「ドリーム戦」は地元期待の西山貴浩(34=福岡)がコンマ13のトップSを決めて押し切り快勝! とはいえ「まだ舟足はちょっと弱い。トップSを決めないと逃げ切れないと思ったし、集中して行きました」と、仕上がりは決して威張れるデキではないが〝愛する若松ボートでは負けられない〟の思いがさく裂したレースだった。

 一方、伏兵勢では赤羽克也(40=埼玉)に注目だ。今期は4期ぶりのA1級復帰で今節が通算7回目のGⅠ戦となるが「記念レースは好きですよ」とニヤリ。

 その真意は「一般戦以上に妥協ができない。レース、調整と質を上げて行かないと、すぐに通用しなくなりますからね。前走の関東地区選では予選突破ができたし、自分も成長できていると思えた」と説明する。

 初日3Rは市橋卓士との道中接戦に敗れて3着惜敗となったが、機力は「出足が良くて、伸びられることもない。ペラ調整でスタートのしづらさも直った」と好ムード。さらに「乗り心地が気になったので、レース後にギアケース調整をした。そこがくれば理想」と仕上げもぬかりはなさそう。中盤戦以降も粘り強い走りで好走するはずだ。