熱戦の続くボートレース戸田の「ヴィーナスシリーズ第22戦」はひな祭りの3日、4日間にわたる予選を終了。5日目(4日)の10~12Rで争われる準優勝戦に進むベスト18が出揃った。
 予選トップ通過を決めたは金田幸子(42=岡山=11R1号艇)。以下、谷川里江(54=愛知)、山川美由紀(55=香川)と3日目までのトップ3がそのままランクを守り切った。

 迎える佳境の準優3番勝負で食指が動くのが原加央理(34=埼玉)。地元の人気女子レーサーが終盤戦を迎えて、改めて鉢巻きを締め直しているからだ。

 今節は初日10Rに続いて、この日の3Rでも1号艇に抜てきされたがそれぞれ4、2着とまさかの連敗。「インで逃げられずに恥ずかしい」と反省しきり。それでも得点率8位で予選突破には成功、失敗を糧に残り2日を精いっぱい戦うつもりだ。

 肝心な2号機の仕上がりは「後半は合っていなかったけど、合えば乗りやすいしターン回りはいい。ただ、直線は納得してない」とまだ発展途上の様子。〝本番〟に向けて起死回生の調整にかけている。

 もちろん、走り慣れたホームプールでの地の利は大きい。「3か4なら3号艇が良かった。あとは自分のSを行くだけ。しっかり集中して1艇身を全速で行きたい。優勝したいと言ってもう2年。(夫の)西村勝さんに一番緊張するのは準優と言われているので、まずここを頑張りたい」と優出に向けて激走を誓った。