ボートレース浜名湖のヴィーナスシリーズ「第21戦マンスリーBOATRACE杯」は19日、4日間にわたる予選を終了。20日の5日目は10~12Rで準優3番勝負が争われる。

 予選トップ通過は最ベテランの山川美由紀(55=香川)。前日まで首位だった土屋南(25=岡山)をきっちりと逆転した。3位には魚谷香織(36=福岡)が入り、この3選手が各準優勝戦の1号艇を勝ち取った。

 この準優勝戦でダークホースとして注目されるのが黒沢めぐみ(32=東京)だ。予選は6戦して3、1、3、転、3、1着。3日目前半戦で転覆失格を喫したが、他は4着以下なし。当地エース格の48号機を味方に大健闘している。

 しかも序盤戦は「伸びはいいけど、ずっと乗りにくい」とハイパワーを持て余し気味で少々、手を焼いていたようだが、事故で「(ためらっていた)プロペラの調整ができたし、転覆してよかった」とニッコリ。〝災い転じて…〟といったところだ。

 現状の仕上がりは「回り足タイプにシフトチェンジできた。(純粋な)足自体は落ちているけど普通の人よりはいいし、自分好みの感じになっている」と納得の域。

 勝負の準優戦は11R5号艇となるがダッシュ戦、自力攻めに出られる枠になったのは好材料。渾身の攻めで、昨年1月の徳山オールレディース以来となる通算3回目の優勝戦進出を狙う。