ボートレース下関のGⅠ「第65回中国地区選手権」は18日に優勝戦が行われ、寺田祥(43=山口)がインから逃げて優勝。昨年4月の津GⅠ69周年以来、通算9回目のGⅠVを飾った。

 地元のエース格が強さを見せつけた。ピット離れで遅れた3号艇の海野が回り直して進入隊形は内から寺田、大峯、前本、海野/上平、原田の4対2。準優前には「Sだけが不安」と口にしていたが、コンマ14の好Sを決めて先マイ。回った後はグングン後続を引き離す独り旅だ。

 当地は一昨年8月のSGメモリアルから4連続V。「足自体は差されるような心配はなかった。地元で山口県の人間が取らないわけにはいかなかった」と〝責任″を果たし、ホッと胸をなでおろした。

「昨年は調子が振るわず何個か取りこぼして、もったいないこともあった。いい弾みをつけて次につながれば」。昨年逃したグランプリ出場へ、今後も突っ走る。