ボートレースびわこのGI「近畿地区選手権」は17日、最終日を迎え、準優勝戦を勝ち上がった6人が12R優勝戦を戦う。

 予選首位通過で準優12Rで逃げ切った藤山翔大がGI初の優勝戦でポールポジションをゲット。けた外れのパワーを武器にVロードを疾走しているが、これに〝待った〟をかけようと狙っているのが大阪支部の先輩・石野貴之(39)だ。

 引き当てた52号機はとても威張れる素性ではなかったが、エンジン出しについては艇界でもトップクラスの技術を持つ。前検から初日にかけてのペラ調整と整備で節一のモーターへと生まれ変わらせた。その後は安定した走りで予選を2位で通過。準優も危なげなく逃げて勝ち上がってきた。「足自体はずっといい状態で変わっていないです。回転のズレは準優では直せて大丈夫だった。4日目で調整の方向性も分かったので気温の変化も大丈夫と思う」と舟足に自信をのぞかせる。

 近況はピリッとしないが、ここを勝ち切れば流れも変わってくるはず。今年初のGIタイトルを手にして、この後のSG戦線へ乗り込みたい。