ボートレースとこなめのGⅠ「第67回東海地区選手権」は開催5日目(15日)の10~12Rで準優3番勝負を行い、優勝戦メンバーが出そろった。なお、準優12Rで2着だった黒野元基(25=愛知)は1周1マークでブイに接触し、他艇に不利を与えたため、賞典除外。同レース3着の井口佳典が繰り上がって優出する。メンバーは次の通り。

 1号艇・池田浩二(43=愛知)

 2号艇・磯部 誠(31=愛知)

 3号艇・伊藤誠二(47=愛知)

 4号艇・徳増秀樹(47=静岡)

 5号艇・赤岩善生(46=愛知)

 6号艇・井口佳典(44=三重)

 このうち、V戦1号艇を手に入れた池田は、2009年津、20年蒲郡と地区選V経験はあるものの、とこなめでは優勝に手が届いていない。〝地元の大スター〟として「とこなめVコレクション」に加えたいはずで、気合の速攻を披露したいところだ。

 ただ、準優10Rで赤岩が強烈な前づけに出ており、再度の前づけは必至で激戦模様。ここでレース展開の鍵を握る存在となるのが伊藤だ。

 伊藤にとって準優10Rは、これまで唯一のGⅠタイトルとなっている2001年1月の浜名湖「新鋭王座決定戦」を彷彿させるダッシュ一撃だった。大ファンだという「ドラゴンズブルー」の4号艇ながら、大外回りとはなったが、「いい条件がそろっていた」と赤岩が動いて内が深い進入となったことに加え、わずかに強めた向かい風(西風)も〝神風〟だと信じて臨んだ結果が、04年7月の当地51周年以来となる久々のGⅠ優出につながった。

 展開がハマったとはいえ、節間を通じて舟券から外れたのは一度のみという着順が示すように舟足も良好。「ペラ調整して、多少重たさはあるけど、押し感がある。服部(達哉)君より良かったし、少し伸び寄りだった。エンジンもいいけど、今節はボートもいいし、自分が思ったより出ている」とトップクラスの仕上がりになっている。

 6コースとなった準優と違い、優勝戦は4カド見込み。21年ぶりのGⅠに手が届いても驚きはない。