ボートレース福岡で6日から開催されていたGⅠ「第68回九州地区選手権」は11日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の長野壮志郎(41=福岡)が逃げ切って快勝。GⅠ初制覇を地元で果たした。2着は3号艇・枝尾賢が入り、3着は2号艇・前田将太。3連単は5番人気の決着だった。

 誰もが予想しなかった下克上。それは長野本人も例外ではなかった。

「そもそも地区選に出られると思っていなかった。勝率も厳しかったし…」

 審査中の今期は勝率5・4前後で推移。このままではA級勝負駆けに追い込まれる水準だった。しかし、今節は近況好調な27号機をゲット。「初日にフルショットでスタート行って勝てたことでリズムに乗れた。準優でいい状態に戻っていて、足にも自信がありましたからね。リラックスして臨めたし、自分のターンだけしようと思っていました」と会心の表情で振り返った。

 これで来月行われる大村SGクラシックの出場権も獲得。「エンジンが出せれば僕でも勝てる。考え方を変えて、また記念を走れるようになりたい」と決意を語った。