ボートレース桐生のGI「第67回関東地区選手権」は11日、9~11Rで準優戦3番勝負を争う5日目を迎える。4日目(10日)は終日、雪が降りしきる雪中戦となったが、6R終了後には視界不良が著しくなり、レースの続行が不可能と判断されて、7R以降を中止、打ち切りとした。なお、準優勝戦には4日目6Rまでの得点率上位18人が勝ち上がる。

 その、注目の得点率争いは前日まで首位だった中沢和志(45=埼玉)が5Rでエンスト失格。2位だった椎名豊(33=群馬)も4Rで6着に大敗と急失速。最終的にはこの日、レースがなくなった中野次郎(40=東京)が〝棚ボタ〟でトップに浮上した。2位は長田頼宗(36=東京)、3位に桐生順平(35=埼玉)が続いて、それぞれ準優戦の1号艇を手に入れている。

 準優ラウンドで気になるのが黒井達矢(33=埼玉)。

 4日目は1走もすることなく終わった選手もいた中、5Rで3着確保。得点率14位で予選を突破した。結局、勝ち星は3日目1Rの1つだけだが5、6着のない高い安定感で前節の地元・戸田65周年記念に続く、GIでの準優入りを決めた。

 相棒41号機については「ギア調整で伸びが来た。出足も落ちてなくて行きたいところに行ける。(前節、中田)竜太が乗っているエンジンなので(調整など)教わりながらやっている。竜太のおかげ」と埼玉支部の後輩に感謝しきり。

 今期(1月~)は4期ぶりのA1復帰で、久々のGI戦線での戦いとなっている。度重なるフライングや、ケガなどで出世は遅れたが、本来は佐藤翼や中田竜太に勝るとも劣らない力がある俊英。そろそろ大きく台頭してもいい頃。

 勝負の一番に向けては「もう一段階、上を狙いたい。Sの景色は見えているので自分が行けるかどうか。あとは自分の問題」とひそかに腕をぶしていた。