ボートレースとこなめのGⅠ「第67回東海地区選手権」は11日、開幕。それに先立ち、前検日の10日はエンジン抽選、スタート特訓等が行われた。注目のエース8号機は磯部誠(31=愛知)がゲット、近況2節連続優勝の32号機は井口佳典(44=三重)が引き当てた。

 また、初日「1stドリーム」の1号艇は“地元の大スター”こと池田浩二(43=愛知)。前検気配もまずまずで、イン速攻が濃厚。ただ、ここでは菊地孝平(43=静岡)に注目する。

 相棒の4号機について、記者に“逆取材”して、「素性が悪い」と聞かされると、浮かべたのはむしろ納得の表情。乗った感触が「伸びるイメージで叩いて、伸びはそんなに悪くないけど、出足があまり良くない」とどっちつかずの状態だったとのことで、大胆な手を打つ踏ん切りをつけ、「ペラもしっかり叩くけど、部品交換もするよ」とさっそく本体とじっくり向き合っていた。

 地区選で前検の感触が案外だったといえば思い起こすのが優勝した2019年の浜名湖大会。奇しくも今回と同じ初日ドリーム4号艇だったが「初日ドリーム戦に乗ると1回走りになるからね。この恩恵が大きい」と、当時も初日にじっくりと整備、調整に時間をかけたことがVにつながった。

 状況は酷似。「とこなめは相性はいいんでね」というGⅠ2Vの地で、3年前の再現を狙う。