ボートレース平和島の「ヴィーナスシリーズ第20戦」は8日、準優勝戦3番勝負の5日目が終了。最終日(9日)の12Rで行われる優勝戦のメンバーが以下の通り、決まった。

 1号艇・広中智紗衣(40=東京)
 2号艇・田口節子(41=岡山)
 3号艇・清埜翔子(30=埼玉)
 4号艇・大滝明日香(42=愛知)
 5号艇・遠藤エミ(33=滋賀)
 6号艇・清水沙樹(34=東京)

 準優11Rを逃げ切った地元のエース・広中が1号艇となったが、女子GⅠを制している田口、遠藤も名前を連ねる豪華な顔ぶれとなり、混戦ムードが漂う。そこで注目したいのがデビュー初Vに挑む3号艇・清埜だ。

 予選は6号艇だった3日目10R(6着)以外の6戦をオール2連対とし、3位で突破。迎えた5日目準優10Rではインからコンマ11のトップスタートを決め、盤石の逃げ切り勝利。当地では初、通算では6回目となる優出を一番乗りで決めた。

「全体的にバランスが取れていい。上位あると思う。スタートの行き足がいいし、スリットを過ぎてからも余裕がある」と舟足は好感触。それでも「準優は1Mで波に負けて乗りづらかった。そこを合わせたい。ペラとギアケースを今節は見ていないので、確認してみる」と、優勝戦に向けてさらなる上積みを求める。 

 優勝戦は3コースが濃厚。逃げる広中と攻める田口、遠藤が激しくやり合えば、チャンスは十分ある。「スタートはスローの方が分かる。コンマ10くらい全速で行ければ。初優勝して帰りたい」。展開を見極め、渾身ハンドルを切った先にVロードが開けているはずだ。