ボートレース平和島の「ヴィーナスシリーズ第20戦」は4日、開幕した。

 初日メインの12R「ヴィーナスドリーム」は1号艇の田口節子(41=岡山)が逃げ快勝。前半8Rは2着を確保し、2連対と上々の船出となった。「出足は少し甘いけど、伸びには余裕があります。今節は伸び型で戦っていこうと思っているので、また枠を見て調整します」と好素性27号機の感触はまずまず。このままV争いの中心となるのは間違いなさそうだ。
 
 予選スタート組では2走2連対の清埜翔子(30=埼玉)、黒沢めぐみ(32=東京)に、6コースからまくり差して3連単16万円超の大波乱を演出した高石梨菜(28=東京)が目立っていたが、注目したいのは強敵相手に粘りの走りを見せた安井瑞紀(28=岡山)だ。
 
 初日7Rは3コースからまくり差してバック2番手とするが、平田さやかと遠藤エミが猛追し3人での2番手争いに。最後は3艇接戦でゴール。写真判定の結果、2着となった。

 ピットに戻ると「乗り心地があまり良くないので、片面だけ自分の形に叩いていった。乗り心地はちょっと良くなっていました。伸びがいいです。今のレースも伸び勝ちだと思います。エンジンのおかげですね」と謙そんしたが、好調10号機のパワーだけで勝てる相手ではない。師匠の寺田千恵が評価するレースセンスの良さが光った。

「出足、回り足も乗り心地がくれば良くなると思います。ペラをやります」と、さらなる上積みを求めて調整へ。5日の2日目12Rでは競り勝った遠藤と再戦。初日同様の強豪撃破に期待したい。