ボートレース尼崎の「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」が29日、開幕する。今年最初の同シリーズは豪華メンバーが集結。レディースは鎌倉涼(32=大阪)、渡辺優美(29=福岡)、中田夕貴(29=埼玉)、西橋奈未(25=福井)、実森美祐(25=広島)らが参戦。団体戦優勝も狙える布陣だ。対するルーキーズは平和島周年覇者の栗城匠(26=東京)と同期の宮之原輝紀(24=東京)が中軸だ。

 個人戦のV候補でもある鎌倉は「いいエンジンの雰囲気ではなかったですね。インから行くのでそこはしっかり合わせたい」と、まずは初日のドリーム戦に照準。宮之原は「乗れないですね。回転がずれている」と乗り心地への課題を口にしていたが、一方で手ごたえが良かったのは栗城で「足は普通だと思います。回転の上がり方も悪くなかった」と、相棒44号機に及第点を与えていた。

 前検で圧倒的な一番時計を叩き出したのは井上忠政(25=大阪)。前節の児島でFを切ったとあって「質のいいSを」と前置きはしたが「展示タイム通り伸びが良かった」と好感触で、ルーキーズの主力として団体戦の得点源となりそう。また、地元期待の宮田龍馬(23=兵庫)は「エンジンは間違いなく良さそう」と、2節前のGI周年記念で優出2着した好素性55号機に信頼を寄せていた。

 渡辺は直前の多摩川GⅢオールレディースで今年初Vを飾った勢いもあり、その前節に続いて弟子の神里琴音(17=福岡)も同時参戦となった。手本となる立場になったことでピットでのふるまいも一気に大人びた雰囲気がするのは気のせいではないだろう。引き当てた57号機の印象は「勝率くらいの感じ。班でも同じくらいは動いていたと思います。乗れないこともなさそう」とまずまずの手ごたえ。ペラ調整や普段の事から伝えるべきことは多いだろうが、何より師匠が身をもってレースで示すことが一番。師弟での奮闘に期待がかかる。