ボートレース児島のルーキーシリーズ第2戦「スカパー!・JLC杯 第32回瀬戸の若鷲決定戦」は24日(5日目)に準優3番勝負が行われ、6人がファイナルに進出。最終日の25日、12Rで優勝戦が行われる。

 堂々のファイナル1号艇は予選、準優で9戦7勝の上田龍星(26=大阪)。もはや無敵状態だけに堅軸といえるが、アタマが堅い時ほどヒモが紛れるもの。

 そこで2、3着に狙いたいのが井本昌也(24=山口)である。今節は上田のように前検から快速だった選手もいれば、小池修平(26=大阪)のように、低調だった機力を〝あの手この手〟で立て直した選手もいる。井本も後者の類で、胸を張れるデキになったのは4日目後半からだ。

 なにしろ55号機は、初降ろしで乗った高田綾が9走して1、2着なしに終わり「次の人に『ペラをクシャクシャにしてごめんなさい』と伝えてください」と白旗を上げたエンジン。

 さすがに井本もこれを引いた時には面食らったらしいが「ペラを自分の形に叩き変えてからは悪くない。良くなったのはさらにペラを叩いた4日目後半からで、伸びもついていくし、回ってからの押しもあった。準優は少し重かったけど、最初を思えばいいです(笑い)」とクシャクシャのプロペラも今では笑い話。

 良化度なら一番だけに6号艇でも甘く見てはいけない。