1年に3回行われる地元勢主体の通称〝静岡県内戦〟は、主力陣がきっちり結果を残している。直近2年の正月、GW、お盆開催の優勝は徳増秀樹が3回、菊地孝平が2回、坪井康晴が1回となっている。

 主役には昨年覇者の菊地を推す。住之江SGグランプリでは惜しくもファイナルに駒を進めることはできなかったが、静岡勢でただ1人2ndステージに登場した実績に敬意を表して◎を打つ。

 徳増、坪井も高いレベルで安定。菊地とともにシリーズリーダーとして戦線を優位に運ぶ。

 11月のGⅠ開設68周年記念は板橋侑我と深谷知博による静岡ワンツー決着となり、地元ファンを喜ばせた。深谷は過去5年間の当地で6V。最多の7Vの菊地に次ぐ戦績を残している。またGⅠウイナーとなった板橋の奮闘にも期待大だ。


 ◇注目選手=板橋侑我(25)静岡支部118期

 11月の当地68周年記念でエース格の48号機を引き当て7戦5勝の戦績でV。勝負どころの航跡を改めて振り返れば、準優をコンマ01の極限Sで快勝。V戦もコンマ08のトップスタートで押し切った。

 ゼロ台スタート連発の気迫が注入されたきっかけは3日目に3、4着と崩れた時にあった。いずれも道中を守りに入った走りで着順を落としており「こんな消極的ではいけない」と猛省するいい転機にもなった。

 GⅠ制覇を成し遂げてから初の地元参戦とあって、対戦相手の見る目もこれまでとは変わってくるはず。地元強豪が集結した今節こそ〝真価〟が問われるシリーズだ。