SG3Vの新田雄史が本命。近年スタートの早さが目立っていたが、6月の児島グラチャンでスリットオーバー。この影響で下半期は少し仕掛けを自重しているようにも見えたが、住之江グランプリシリーズVはテクがモノを言った。2022年こそグランプリ本戦Vへ――。まずは幸先いいスタートを決めたい。

 坂口周はSG2優出があった2020年から一転、一般戦優勝1回と振るわない1年になってしまった。伸び型ペラが以前ほど当たっていないのがその一因だが、地元特別戦は得意とするところ。ここで巻き返しを図りたい。

 安達裕樹も地元特別戦の安定勢力。12月中旬の当地戦は珍しくスタートに苦労していたが、本来はしっかり決めてくるタイプ。スリットさえまともなら、持ち前のエンジン出しで果敢に仕掛けてくる。

 若手では松尾拓のほか、11月の蒲郡ルーキーシリーズで優勝するなど上昇一途の吉川貴仁も軽視できない存在だ。


 ◇注目選手=松尾 拓(33)三重支部114期

 当地の次世代を担う存在として期待されて久しいが、2021年は微妙な1年だったといわざるを得ない。2月の当地地区選でGⅠ初Vを飾り、華々しい幕開けとなったもののSGは3節走って全て予選落ち。優勝も6月の三国一般戦1回のみ。GⅠ優出という点でも10月の多摩川67周年記念があったのみに終わってしまった。

 2021年が消化不良の1年だっただけに2022年こそド派手に暴れたいところだろう。SG、GⅠ等の活躍はもちろんだが、正月戦、お盆シリーズ等の地元特別戦で優勝経験がない。まずは今節の活躍で〝地元の顔〟として名乗りを上げるシリーズにしたい。