ボートレースびわこの「ルーキーシリーズ第24戦スカパー!・JLC杯」は22日、準優3番勝負を終了。最終日23日の12Rで行われる優勝戦メンバーが以下の通り決まった。

1号艇・吉川 貴仁(28=三重)
2号艇・前田 篤哉(25=愛知)
3号艇・川原 祐明(26=香川)
4号艇・宮之原輝紀(24=東京)
5号艇・木谷 賢太(28=香川)
6号艇・尾上 雅也(27=埼玉)

 5日目の準優勝戦は10、11、12Rとも川原、前田、吉川の1号艇トリオが勝利。V戦1号艇を手にした吉川は「展示で遅れていたので本番は周りを見ながらスタートした」とコンマ14のトップタイのスタートを放ち1Mは落ち着いた旋回を披露。現状の足に関しては「回ってからギュッとくる出足は前検からいい。まだ乗り心地がイマイチだけど時間があるのでしっかりペラ集中します」と今年3Vを目指す。

 一方、虎視眈々と逆転を狙っているのが川原だ。準優10Rはインから危なげなく逃げ切ると「良かったですね。水面が悪かったけど、1Mはしっかり回れた。いい人にはやられるけど、バランスは取れている。現状は中の上くらい」と話したように、エンジンの仕上がりもまずまず。びわこは過去6節走り、予選突破すらなく今回が初優出だけに「ずっと苦手でしたね。今節でちょっと好きになれそうですね」と照れくさそうに笑う。

 今年9月に師匠の重成一人が実戦復帰を果たし、3節後の鳴門でV。一方、自身は昨年9月大村でV以降は精彩を欠いていた。そこで「ペラを一から教えてもらった。旋回のやり方や乗艇の走り方のアドバイスも受けて、最近はターンの感覚をつかめてきた」と師匠に教えを請い、浮上のきっかけをつかんだという。Vを飾って恩返しするのが最高のシナリオだ。