ボートレースびわこの「ルーキーシリーズ第24戦 スカパー!・JLC杯」は20日、予選3日目を終了。21日は準優勝戦に進出するベスト18入りを懸けた予選最終日となる。

 注目の得点率争いでトップに立つのは意外と言っては失礼ながら、伏兵・中野夢斗(25=愛知)。高水準の11号機を駆って5戦2勝2着3本と快調に飛ばしている。以下、吉川貴仁(28=三重)、川原祐明(26=香川)、栗城匠(26=東京)が続く状況だ。

 準優進出のボーダーライン近辺で注目したいのが中村日向(23=香川)。3日目8Rは3コースから1Mの艇団を割って突き抜けると「スタートで先行できたのが大きかった」と今節初白星に安どの表情を浮かべた。

 もっとも舟足は良化途上。「悪くないけど、自分の中でレースのしづらさがある。それに今節のびわこは今までに経験がないくらいスタートがしにくい。舟足ももっと上積みが必要でチルトを含めて調整を考えます」と底上げに注力している。

 今年は6月のGⅢ「第8回ウエスタンヤング」で優出(4着)するなど、主にルーキーSを舞台に存在感をアピール。優勝経験こそまだないが、2022年1月からA1初昇級を決めている。記念戦線への本格参戦も控えており、「全国に名前を売っていきたい」と目を輝かせる。だが、その一方でハイレベルなレースでの苦戦も想定している。「記念レースで数字(勝率)を落としそうなので、ルーキーSでは貯金をしないとダメ」と、今節も“ため込む”つもりだ。

 予選最終日は4R5号艇、12R2号艇での出走で、2走合わせて13点条件の勝負駆けになる。「予選はもちろん突破したい。しっかり走ります」。今年最後のルーキーS、すごすごと四国へ帰るつもりはない。