ボートレース住之江のSG「グランプリシリーズ」は16日、予選の3日目を行った。ここまでの得点率トップに立ったのは西山貴浩(34=福岡)。2~4位の中島孝平(42=福井)、新田雄史(36=三重)、馬場貴也(37=滋賀)を含め、上位には得点優遇措置のあるグランプリのトライアル1st敗退組(中島はシリーズからTR補充後、再度シリーズへ)が並ぶ。

 TR1st次点に泣いた西山は10R「シリーズ復活戦」をしっかり逃げ切りこの日2、1着と気を吐いた。また、3日目に連勝をマークした上野真之介が5位につけている。この日の5Rで新田をまくった舟足は強力そのもの。TR組を脅かす存在だ。

 現在、得点率12位の岡崎恭裕(34=福岡)は過去4回のグランプリ出場を誇り、1期下の峰竜太(36=佐賀)とともに“九州艇界のエース候補”と言われていたほどの男。昨年もベスト18メンバーとしてグランプリに参戦した(TR1st敗退でシリーズ回り)が、今年はここまで3V。記念戦線では良績がなくまだ来春の「クラシック」出場権もないまま、今年最後のSGを迎えた。

 今大会は初戦こそ6着に大敗したが2日目から1、2、2着と猛反撃。この日6Rでは大外6コースから2着を確保して「展開が良かった。足はボチボチで戦える感じはある」と機力も及第点に仕上げてきた。

 それ以上に「6号艇で2着に入れたのは大きい!」とリズム急上昇に、がぜん目の色が違ってきた。もちろん、ここで優勝すれば前記のクラシック(大村)出場権も手に入る。〝終わり良ければすべて良し!〟。「残りは1号艇なのでしっかり逃げたい」。まずはきっちりと準優進出を決めるつもりだ。