【多摩川ボート・SGチャレンジカップ】辻栄蔵〝復活の差し〟で3度目SG制覇 5年ぶりGP出場権獲得

2021年11月28日 19時51分

3度目のSG制覇を果たした辻栄蔵(東スポWeb)
3度目のSG制覇を果たした辻栄蔵(東スポWeb)

 ボートレース多摩川のSG「第24回チャレンジカップ」は28日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇・辻栄蔵(46=広島)が2M逆転で優勝。2005年12月の「第20回グランプリ」以来となる通算3回目のSG優勝を飾るとともに、賞金ランクを8位まで押し上げ5年ぶりとなる12月の住之江SG「第36回グランプリ」の出場権を獲得した。

 優勝が「グランプリ」出場の条件となる1号艇・辻が〝このチャンスを逃してなるか〟とコンマ10の飛び出し。これに対し。すでにGP当確としていた新田雄史がまくりにでるが力なく不発。
このまま辻の独走という1Mの景色だったが、異変は起こった。

 思いのほか流れた辻の内へ瓜生正義(45=福岡)が差し込みバック並走。絶体絶命のピンチだ。ところが、さらに2M手前で予期せぬ事象が起きた。最内を伸びた桐生順平(35=埼玉)が2M先取りをうかがったのだ。これを外からねじ伏せようとする瓜生と両者で大競り。そこへ辻が〝復活の差し〟を叩き込んだ。

 優勝戦当日は「ターンが返ってくる感じが甘いと思ったけど、〝気のせい〟ということにしよう(笑い)」とレースに臨んだが、不安は現実だったというわけだ。

 バックは「あ~、差された~」の絶望感に襲われた。しかし、「桐生君が見えたので、いい展開になるかも…」と気を取り直し、2MはVへの花道を冷静に突いた。

「すごくうれしいけど、すごく疲れた(笑い)」

 泥臭い勝ち方が、かえって優勝の実感をもたらした。チャレンジCという大会は「賞金上位の選手が出てくるので簡単には勝てない」とSGの重みを知る男は「(優勝戦に)1号艇で乗った時は、お客さんへの責任とプレッシャーに応えられるか、と自分に問いかけながら走っています」と表情を引き締める。

 レーサーとしての技量はもちろん、〝人間力〟もトップクラスの辻には「お帰りエ~ちゃん」の言葉を贈って16年ぶりのSG制覇を祝福したい。

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