ボートレース多摩川のSG「第24回チャレンジカップ」およびGⅡ「第8回レディースチャレンジカップ」は27日、5日目を終了した。28日最終日はGⅡ、SGそれぞれの優勝戦が争われる。
5日目準優10RでSGの優出一番乗りを果たしたのは新田雄史(35=三重)だ。3コースからコンマ03の好スタートを決めると、インから逃げ切りを図る桐生順平の内側を鮮やかにまくり差してバックSで一気に抜け出した。
「足はいいと思っていたので、まくり差しが入ってからは大丈夫だと思いました」と振り返ったように、そのまま桐生の追撃を振り切る快勝。これが通算1000勝の節目の勝利となり、ゴールの瞬間は中継カメラに手を振って喜びを表した。
大会前の賞金ランキングはグランプリ出場ボーダーの18位。優出で今節の目標だったグランプリ出場をほぼ確定させ「すごいうれしい。最高の形で決まりましたね。ほぼグランプリも出られそうですし、これで行けなくても悔いはない。自分でも勝負強かったと思います」と自画自賛した。
もちろん、優勝戦に乗る以上、目標は上方修正だ。「4日目までは前の方をベースにして調整していたけど、準優は思い切って叩いて良くなりました。足はバランスが取れて全部がいい。舟足は3つとも◎ですね。明日の調整もプロペラだけ。気象条件に合わせられれば、誰かに負ける感じはしない」と仕上がりにも自信を見せた。
準優快勝後は「水神祭がしたいです」と自ら関係者にアピールし、すぐさま冷たい水面に放り込まれて節目の勝利を祝福された。この冷静さがあれば、同じ3号艇から再度のまくり差しを決めても不思議ではない。