ボートレース多摩川のSG「第24回チャレンジカップ」はいよいよ佳境を迎えつつある。27日の5日目は予選を勝ち上がったベスト18強による準優勝戦3番勝負が行われる。

 ここでは、その11R3号艇で登場する中島孝平(42=福井)にスポットライトを当てた。

 現在、賞金ランクは24位。グランプリ出場がかなう上位18位以内を狙える位置におり、準優勝以上が条件となりそうだ。

 ところが、当の本人は「グランプリは全然、気にしていません」と、ひょうひょうとしたもの。というのも「(ここまでにいい)成績を残していれば意識はするだろうけど。よくこの位置にいるなって感じですから」とのこと。

 実際、今年は3月の浜名湖GI開設67周年記念でのVはあったものの、他は一般戦で2Vだけ。決して威張れる結果を残していないことを痛感している。

 それでも予選はきっちり突破。グランプリへの道はまだ続いている。

 57号機については「調整はしているけど、足自体は問題なく良さそう。ムチャクチャいいというわけではないけどバランスは取れているし、しっかりしている。中堅上位はあると思う」と仕上がりはまずまず。

 加えて「悪くない、という言葉は使いたくない。前検にもらって乗った時も、ずれている感じはあったけど『いいな』という気がした」と話すようにこのエンジンの底力を感じ取っている。

 何より「リラックスしていけます」と冷静なのは好材料。この無欲さが勝負どころで大きな武器になるかもしれない。