ボートレース多摩川のSG「第24回チャレンジカップ」は25日、予選3日目を終了した。ここまでの得点率トップに立ったのは4戦2勝で2、3着各1回とオール3連対をキープした辻栄蔵(46=広島)。2位は同じくオール3連対(1勝)の茅原悠紀(34=岡山)、3位に桐生順平(35=埼玉)と続く。

 ただ、今節は抜きん出た選手は不在で、得点率も拮抗しており準優戦の絶好枠争いはまだまだ予断を許さない。

 一方、下位から勝負駆けを狙うメンバーで注目されるのは新ダービー王・平本真之(37=愛知)だ。

 3日目前半3Rは3コースからコンマ11の好スタートを決めたが、4カドからまくった今垣光太郎と接触する不運もあり5着。イン戦の後半10Rは1Mでターンが流れ桐生順平にまくり差しを許す2着。レース後は「クッソー」と、唇をかみしながらピットに戻り悔しさを爆発させた。

「試運転ではインなら問題ないと思える状態だったんですけど、レースに行ったら1Mで浮いてしまって…。直線は普通はあるけど、乗り心地、回り足が合ってなかった。体感が合うと足が落ちて、足を求めると乗り心地が悪くなって…という感じ。迷っていますね」と、調整は〝迷子〟状態だという。だが「4日目は時間がありますからね。まずは出足を求める調整からやってみます」と、心は折れていない。

 3日目を終えて得点率は4・40の23位。準優進出のボーダーを5・20と想定すると、予選ラストの4日目10R6号艇で1着が突破の条件となる。

「緑のカポックで1着勝負ですか。今回はグランプリの1号艇を狙いに来たはずだったんですけどね。平和島のダービーとは流れも全然違いますし、とても優勝とか言える状態ではないですけどね」とここまでの悪い流れには苦笑い。

 それでも「意地を見せたいですね。頑張りますよ」と目をギラつかせたダービー王の底力に期待したい。