ボートレース多摩川のSG「第24回チャレンジカップ」とGⅠⅠ「第8回レディースチャレンジカップ」が23日に熱戦の幕を開ける。来月の大一番・住之江SG「グランプリ」と大みそか決戦の福岡プレミアムGI「クイーンズクライマックス」への出場権を懸けた最後の戦いとなるだけに連日、目が離せないシリーズだ。

 グランプリ出場は賞金ランク上位18人となるが現在、19位につけているのが瓜生正義(45=福岡)。「賞金ランクのことは考えても仕方ないからね。もう上がるしかないので頑張りたい」と腹をくくっている。

 22日の前検日エンジン抽選で引いた71号機は2連対率32%ながらも近況は行き足、直線系がいい仕上がりになっている。ただ、前検のスタート特訓後は「いやあ、回転が上がってこない。それに乗り心地が良くないですね」と景気のいい言葉は出なかった。

「確かに直線がいい感じのプロペラの形はしていた。でも合ってないし、たぶん初日も湿気が取れるような気象条件ではないと思う。そこを考えてしっかり調整して回転を上げたいですね」と早速、整備室でエンジンを入念にチェックしていた。

 当地は2011年の57周年記念、15年の61周年記念と2回のGI優勝を飾っており、水面実績は問題ない。

 自身も「ここは何か、いいんですよね。以前(20年2月の65周年)もエンジンを全然出せなかったのに優勝戦1号艇に乗ったりするんで」と好イメージを持っている。

 前節の浜名湖GI68周年記念、前々節の平和島SGダービーでは予選敗退。直近のリズムはイマイチだったが、当地ならば劇的に流れを変えられる可能性もありそうで「〝多摩川の奇跡〟を起こしたいですね」と本気モードのスイッチを入れた。