ボートレース浜名湖のGⅠ「浜名湖賞 開設68周年記念」は14日に準優勝戦を終了し、15日の12Rで行われる優勝戦のメンバーが決定した。

 V戦で注目したいのは年間賞金ランクトップに立つ3号艇の峰竜太(36=佐賀)だ。準優10Rをインから押し切って優出一番乗りに成功。ピット離れで遅れた茅原悠紀(34=岡山)がインを狙ってきたことで進入がもつれたこともあり「僕の心も乱れた」と動揺を隠せなかったが、コンマ11の好スタートを切って快勝した。

 機力面は文句なしの状態で今年9回目のV奪取に臨む。「伸びで自分が優位と感じることはないけど、出足は変わらずいい。今節はスタートが決まっているし、そのへんの足もきている」と仕上がりには自信満々だ。

 ボート界の顔でもあり、今大会だけでなく、年末へ向けたいい流れを作り出すことが重要になってくるが、それよりも欲しいのは目先の1勝だ。

「SG(につなげること)を考えるよりも、取れる時に取っておきたい。目の前にある浜名湖のタイトルを狙っていく」と2013年1月の59周年以来、2回目の当地周年記念Vを狙う。

 シリーズリーダーの座はエース機を駆る地元の新鋭・板橋侑我(25=静岡)に明け渡したが「ああいうのをやっつけるのが自分の仕事だと思うし、予選3位通過になった時点で全速まくり差しのイメージトレーニングはできている」と、すでに優勝戦に向けた心の準備も万全。相手が節一足を駆るイキのいい若手とあって、いつも以上に闘志に火がついており、打倒・板橋に意欲満々だ。