ボートレース浜名湖のGⅠ「浜名湖賞 開設68周年記念」は13日、予選4日目を終了。5日目(14日)の10~12Rで行われる準優勝戦のメンバーが決定した。

 予選最終日のポイント争いは大激戦となり、3日目終了時点で5位につけていた板橋侑我(25=静岡)が4日目12Rで圧巻の5コースまくりを決め、逆転で首位通過。周年記念初参戦とは思えぬ堂々とした立ち回りで、エース格・48号機のパワーを最大限に引き出している。また、2位は深谷知博(33=静岡)、3位は峰竜太(36=佐賀)となり、この3人が準優の絶好枠を獲得した。

 板橋の立ち回りは、まさにあっぱれだ。12Rで1着なら予選トップ通過という厳しい条件下で、5コースからコンマ13のトップスタートでグイグイと伸びてまくり敢行。これ以上ない力強い勝ち方を見せた。

 まくられたインの茅原悠紀(34=岡山)は「板橋クンがすごい。ただ、それだけ」と苦笑いしながら脱帽するしかなかった。板橋は「元々良かった出足に、伸びもついてきた」と仕上がりには日ごと自信を深めている。

 4着に終わった3日目12Rの後、「足はすごくいいのに消極的になってしまった」とレース内容を猛省していた。だが翌日に、その失敗を糧にするあたり精神面の充実ぶりもうかがえる。

 これまでのレーサー人生で一番となる勝負どころへ向け「やっぱり緊張すると思う」と語り表情も引き締まる。準優勝戦は大トリとなる12Rの1号艇で出陣だ。