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記念参戦で覚醒したスロースターター大池


目指せ!「ヤングダービー」U-30の咆哮

大池はピットでは物静かで目立たないタイプ

【大池佑来(28、東京・101期)】「焦ってもしょうがないし、ムキになってもいいことはない。実は地元だとそういうときもあるんですけどね(笑い)。考え抜いて計画を立ててから行動することを心がけているんです」

 ピットでは物静かで目立たないタイプ。水面でもどちらかといえば旋回力にかける堅実派。スタート一発勝負の派手なレースとは無縁だ。

「デビューしたころは結構張り込んでたんですよ。でもフライングが増えて考え方を変えた。もっとレースを覚えよう、ターンで勝負しようって。それで数字も上がってきた。結果が出たので方向が間違ってなかったと思えるようになりました」

 A2→A1昇格までに3年をかけた。一足飛びに高みを目指すより、足元を固めながら階段を一歩ずつ上がる手堅いキャリアプランでここまでやってきた。現在A1連続キープ中。今年から記念にもスポット参戦している。

「走ってみて実感しましたよ、高いレベルで走らないとうまくならないんだなって。もちろんやることは一緒なんですが、自分で意識的に高めていかなきゃならない」

 先月の戸田GI関東地区選では予選突破。レベルが上がることで欲も出てきたのだろう。今年は具体的な目標を掲げている。

「勝率7点、そして優勝5回。この2つです。そこまでいくとダービー勝率やクラシックも見えてきますからね」

 SGの舞台に立つだけでなく、そこで戦えるようになるため。一番の近道は高いレベルで走り続けることだと理解している。むろんヤングダービーもそのひとつだ。

「(記念を)走れれば走れるだけいろんなことを吸収できる。そういうレースに出続けるためにも一般戦は取って当たり前くらいじゃないと。ボロを引いても直せる整備力も必要になります」

 進化の速度は遅くとも決して止まることはない。じっくりと力を蓄えてきた大池が前を行く同世代のライバルたちに追い付く――。

 その日は意外に近いかもしれない。

☆おおいけ・ゆうき=1986年12月23日生まれ、東京支部所属。2007年11月に多摩川でデビュー。10年の江戸川でキャリア初Vを飾る。GⅠは11年の江戸川・関東地区選で初出場。翌年1月の芦屋・新鋭王座で優出3着。101期の同期には篠崎仁志、片岡雅裕、守屋美穂、後藤翔之らがいる。20日から平和島の一般戦に出走。血液型=A。

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