ボートレース尼崎の「スカパー!JLC杯 尼崎ルーキーシリーズ第19戦」が30日に開幕する。

 初日12Rでは今シリーズの行方を占う「ドリーム戦」が行われる。そのメンバーの中で早くも選手間での評価が高かったのが、中村晃朋(29=香川)。「エンジンは間違いなくいい。超伸びだったので、バランスが取れたらもっと良くなりそう」と笑顔がはじけた。

 一方、予選組で注目したいのが、松井洪弥(28=三重)だ。29日現在の2022年前期適用勝率は6・25。念願のA1初昇格が目の前に近づいてきた。ただ、A1級ボーダーは6・20だけに期末(30、31日)の2日間は大敗禁物となる。

 本人は「ルーキーシリーズで結果を残せないようなら、上に行っても通用しない。仮にA1になれたとしても、すぐに落ちる。意識せずに目の前のレースを1走1走しっかりと走るだけ」と表情を引き締めた。

 手にした42号機は2連率36%。前操者・浜崎直矢が出足中心に仕上げて優出4着とした上昇機で、この日の松井も「そのまま乗ったら行き足が少し甘かったけど、体感は悪くないし、直線はいい方かも」と上々の手応えをつかんだ。

 当地は18年8月以来の参戦となるが、当時は優出2着と結果を残している。「尼崎ではいつもいいエンジンを引く」となれば開幕ダッシュの条件は整った。