ミス東スポ2021の星奈美紗希です。ボートレース平和島のSG「第68回ダービー」が開幕しました!

 レジェンド今村豊さんが「ダービーの勝者こそがトップ」と断言しているように、すごく〝重み〟を感じるSGですよね。1年間の勝率が選考基準だから、いい成績をずっとキープしていないと出られません。8月に出場選手が発表された時点でのボーダーラインは勝率7・23。3着でも勝率を落としてしまう数字です。「ダービーに出場することが一番、難しい」と話す選手が多いのも納得です。

 私が印象に残っているダービーは2017年の平和島大会ですね。優勝は深川真二選手。優勝戦は現地で生観戦だったのですが、スタート展示から大盛り上がりでした。1号艇・魚谷智之選手、2号艇・白井英治選手、3号艇・峰竜太選手、4号艇・今垣光太郎選手、5号艇・前本泰和選手、そして6号艇に深川選手。進入からバチバチの戦いになることは間違いないメンバーです。本番は深川選手が2コースに入って16/235/4。先マイした魚谷選手を深川選手が差すと、道中の激しい競り合いも制して1着。これだけ激しい戦いを繰り広げてSG初優勝なのに表彰式での深川選手はいつも通りの感じ。このギャップも印象的でした。

 今大会、私が注目しているレーサーは2人。秦英悟選手と原田幸哉選手です。秦選手は昨年の平和島グランプリシリーズでSG初出場初優出。そして、今年は5Vと好調。一昨年までは、ほぼ年間1Vというペースでしたが、昨年は3月の津で2連率28%のエンジンで優勝すると6月にも2回、優勝して3V。秦選手自身も「津で悪いエンジンでも優勝できたことが自信になっている」とコメントしているように私も、この津が転機になったのではないかと思っています。ダービーでSG初優勝という選手も多いですし、秦選手も十分チャンスがあると思います。ちなみに〝星奈ネットワーク〟を駆使して秦選手の意気込みコメントを入手したので紹介します!

「平和島は、どのコースでも連に絡める面白い水面だと思います。初優勝、SG優出と水面相性もいいと思います」

 原田選手は8月の元・地元の蒲郡メモリアルで12年ぶりにSGV。他にも4月の下関PGⅠマスターズチャンピオンや5月の徳山GⅠ68周年記念で優勝。SGもほぼ予選突破で賞金も1億円を超えています。強い原田選手が戻ってきたという印象ですよね。この〝復活〟の裏には来年のグランプリが地元・大村に決まったことがあると思います。今年の住之江グランプリで優出すれば来年のSGに全て出場することができます。これは大きいですよね。地元グランプリに向けて、まず今年のグランプリが大事。その初戦を1号艇で迎えるためにも賞金ランク2位以上を確保したいところでしょう。

 原田選手の地元への思いは本当にすごいですからね。私が大村ボート職員の時に何度かお話する機会もあったのですが〝大村愛〟をヒシヒシと感じました。だから、今の原田選手はすごい強いですよ!