【平和島ボートSGダービー・カウントダウン】深川真二「SGも一般戦も同じ。全力で走るだけ」

2021年10月23日 12時00分

前回の平和島ダービー覇者・深川真二
前回の平和島ダービー覇者・深川真二

◇深川真二(47)佐賀支部71期

 ボートレース平和島のSG「第68回ダービー」が26日に開幕する。選考基準は昨年8月から今年7月までの1年間の勝率。8月に出場選手が発表された時点でのボーダーラインは7・23。3着以下なら勝率はダウン。1、2着をコンスタントに並べることが求められるレベルの数字だ。そんな難関をクリアした「常勝レーサー」が集結して激しい戦いを繰り広げる。カウントダウンコラム「常勝」の第1回は前回の平和島ダービー覇者・深川真二に迫った。

 2017年10月29日に行われた「第64回ダービー」の優勝戦。

 1号艇・魚谷智之
 2号艇・白井英治
 3号艇・峰竜太
 4号艇・今垣光太郎
 5号艇・前本泰和
 6号艇・深川真二

 進入からバチバチの戦いになることは必至の組み合わせ。本番は16/235/4。2コースに入った深川は1Mで先マイした魚谷を差すと、道中の激しい競り合いも制して1着。1992年11月のデビューから25年目でのSG初戴冠だ。

 しかし、レース後の深川は恐ろしいほど淡々としていた。笑顔を浮かべてはいたが、喜びを爆発させることもなければ、歓喜の涙もない。

 優勝戦前日も飄々としていた。「実は子どものころから今まで緊張というものをしたことがないんだよね。よく親からも、もうちょっと緊張しなさいって言われていたくらい(笑い)。みんなレース前に緊張するっていうけど、どんな感覚がよう分からん。一回、緊張してみたいけどね」と冗談交じりに話していたほどだった。

 この〝不動〟のメンタルが深川の大きな武器になっているのだろう。そして、SG初Vでも喜びを爆発させなかった理由はレースのグレードに左右されない確固たる信条を胸に秘めている。

「SGだろうが記念だろうが一般戦だろうが関係ない。どのレースも同じ。一走一走、全力で走る。それだけだよ」

 舟券を購入してくれたファンのためにも、どのレースも全力を尽くす。この基本を頑なに貫こうとしているのだ。

 だからこそ、SG初Vとなった〝思い出の平和島ダービー〟を前にしても感傷に浸ることはない。「SG初優勝したからとかはないよ。振り返ってみて、ただの1等だね。1等取ったからうれしい。それだけだよ」と相も変わらずに淡々と話す。昨年のGPシリーズVで平和島SG2冠の水面実績を持ちながらも今大会に向けても「特に意気込みはない」とサラリと言う。やる気がないわけではない。いつも通りの仕事を全力でやるという思いが根底にあるからだ。

「コース取りはいつも通り前づけに行く。変えるつもりはないよ」

 もちろんレーススタイルも不変。鋼鉄のメンタルを持って再び平和島に乗り込んでくる。

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