ボートレース児島のGⅠ「児島キングカップ 開設69周年記念」が9日、熱闘の幕を開ける。

 初日に毒島誠(37=群馬)、2日目は地元エース・茅原悠紀(34=岡山)を1号艇に配したダブルドリーム戦が組まれているが、それ以上の目玉になるのが児島のスーパーエース36号機の存在だ。

 今大会は地元の渡辺和将(31=岡山)がゲットし、前検スタート練習では鬼のような伸び足をアピール。特訓を終えた渡辺は「行き足~伸びが止まらない。グッと出る感じ」とすこぶるつきのコメントを発して、早くも話題を独占した。

 茅原以降、世代交代、若返りが止まっている印象が拭えない岡山支部にあって、若手の旗頭と言えそうな渡辺がこのエンジンを手に入れたことで〝地元のニューヒーロー〟誕生に期待が高まる。

 スタート練習で足を併せた渡辺以外の5人が「渡辺選手の足はケタが違う」と口をそろえた。選手によっては〝試運転番長〟で終わるケースもあるが、実績機を引いた時の渡辺は結果も出す。

 8月の住之江GⅢ「アサヒビールカップ」でも快速機を引いたが、順当に予選首位通過を果たして優勝。先の多摩川GI「開設67周年記念」でも優出(6着)と、もはや看板倒れはない。〝勝って当然〟のプレッシャーと戦いながら、しっかり勝ち上がっていくはずだ。

 まずは初日10Rでその鬼足がベールを脱ぐ!