住之江のヴィーナスシリーズ第11戦「大阪スポーツ発刊50周年記念/第26回アクアクイーンカップ」は19日、ベスト6による優勝戦が行われた。レースは、イン発進の遠藤エミ(27=滋賀)が宇野弥生、川野芽唯のまくりや落合直子の差しを寄せつけず先マイすると、スリット裏で独走態勢を築いてそのままゴール。通算5回目、今年2回目の優勝を27歳のバースデーVで飾った。

 準優のピット離れが際立った向井美鈴や川野も優勝戦で出ていくことはなく、進入は<123/465>の3対3。ただ、起こしてからは落合と宇野が遠藤を置き去りにしそうな勢い。これには遠藤も「まくられると思って焦った」と肝を冷やしたが「(落合、宇野が)落としてくれて助かった」と言うように、スリットではほぼ同体まで追いついた。足には自信を持って臨んだ一戦。こうなると的確な高速ターンがうなる。「1M回って優勝や」と確信したのも当然だろう。

「(バースデーVは)めちゃくちゃうれしい! 今年は賞金女王を取れるように頑張ります!」


 これから脂が乗り始める27歳。好センス+仕上げにこだわる研究熱心さがあるだけに、近い将来の賞金女王にも現実味がある。最後は表彰式に詰めかけたファンからの「誕生日おめでとう!」の掛け声に手を振って応えた。