ボートレース多摩川のGⅠ「開設67周年記念ウェイキーカップ」は2日最終日、12Rで優勝戦が行われ、4号艇・茅原悠紀(34=岡山)が4コースのカドからまくりを決めて、当地初Vを見事に周年記念で決めた。なお、人気を集めた1号艇・毒島誠(37=群馬)は3着に敗れた。

 2コース差しが届いたかに見えた前日の準優勝戦は毒島の強力出足の前に2着惜敗。雪辱を期した優勝戦は相棒49号機に出足を補おうとしたが「伸び型エンジンで出足を求めるとおかしくなる」と判断。プロペラの再調整に踏み切り、本番は伸びを生かす仕上げで臨んだ。

 その作戦がまんまとハマった。優勝戦のSTはコンマ09。内3艇はさらに早いタイミングだったが、いずれもアジャストしたのかスリット後に強伸び。一気にのみ込んだ。

「スタートは全速。3番(松尾)がアジャストした感じがあったので、まずはそこを押さえなければ、と思っていた。これ(まくり)が一番簡単な勝ち方だけど、まさかまくれるとは思っていなかった」と、してやったりの表情だ。

 これで2月の徳山「中国地区選手権」以来、今年2回目のGI制覇。賞金ランクも前日の39位から23位にジャンプアップ! 3年連続6回目となる年末の「グランプリ」出場が射程圏に入った。「(蒲郡メモリアルから)平和島ダービーまでの間の1つはいわせてやろうと思っていた。次節の地元・児島GI、平和島ダービーとどちらも取りたい」と、今後の大躍進を誓った。