夫婦ボートレーサー泣き笑い 力良&裕子の交換日記

【黄金井力良の巻】オフの日に子供と外で遊んでいると、オートレースのエンジン音が聞こえてくる。今日は開催しているんだ…と行きたくなっちゃいますよね!

 ボートの選手になる以前に、オートレースのバイクのフレームを造っている工場でアルバイトしていたこともあり、そのときにお世話になった選手の方もいて、今でもかわいがっていただいています。

 なので自分がレースをしているときに宿舎でスポーツ新聞を見るときはボート、オートレース、競輪としっかりチェックしています。

 競輪選手の祖父(光良・引退)と父(憲)の姿を小さいころから見てきたし、競輪選手になって活躍している高校の同級生の友人もいるので、自然と名前を探してしまいます。時々、イベントなどでも競輪場に行くことがあって目の前でレースを見る機会もあります。小さいころから何度か祖父や父のレースを見に行ったことがあるんですけど、そのときは「遠い世界だなあ」「カッコいいなあ」という感じでしたが、自分がボートの選手になってからはレースに対する感じ方が完全に変わりました。

 レースに向かうときの選手のしぐさ、動作、目つきを見たり、人気を背負ってる選手はどんな気持ちなんだろう?など考えたり…。技術的なことは全く分からないけど、レースに挑むときのメンタルは学ぶことがあると思うので勉強になりますね。いざレースが始まると夢中で見入ってしまいます。

 オートレースは義父と一緒に行きます。競輪は父が選手なので車券を買えませんが、親族がいないオートなら買えるので(笑い)。出走表をじっくり見ながら考えに考え、義父とああでもない、こうでもないと言いながら予想して車券を購入。レースが始まると自然と声が出てしまいますね。

 当たったときはうれしいし、外れるとものすごく悔しい! 自分もお客さんの前でレースする側、舟券を買ってもらう側なので、自分がこうして車券を手にしてレースを見るのはとても新鮮だし、いろんなことに気付かされます。自分の舟券を買っているお客さんは命の次に大事なお金を僕のレースに賭け、こんな気持ちで応援しているんだと思ったら生半可な気持ちでレースはできません。なんとしても舟券に絡めるように全力を出さないと申し訳ない! 他競技を観戦することで、公営競技レーサーとしてどうあるべきか?を改めて考えさせられますね。

 先日も車券でうれしい気持ちを少し、悔しさをたっぷり味わいました。お客さんにそんな気持ちをさせないように、また明日から頑張ります!

<次回は妻・中西裕子が執筆=3月12日掲載>

☆こがねい・りきら=1986年3月4日生まれ。埼玉支部の100期。2007年5月の戸田でデビュー。10年4月の江戸川で初優出。優勝は未経験。15年後期は勝率5・38(A2級)。14年の獲得賞金額1660万2000円。身長173センチ。血液型=A。