28日に行われたボートレース宮島の「第4回東京スポーツグループ杯」2日目4Rで半田尚也(32=広島)がまくり差して1着。ケガ(骨折)のため約半年間、実戦を離れていたが、ようやく今節カムバック。その2走目で復帰後初勝利を飾った。

 3月の下関で右足の開放骨折を負い、2か月の入院を余儀なくされた。「リハビリを含めて半年ちょっとかかりました。(ちゃんとボートに)乗れるか、不安はあったけど、デビュー戦みたいな気持ちで走りました」とその心境を語った。

 そんなけなげな地元選手に当地の競技委員長が粋な“サプライズ”をプレゼントしてくれた。「勝てば〝水神祭〟をしてくれる、と言ってもらいました。委員長からは『すぐ(1着)取ったな~』と言われました」と照れ笑い。

 後半戦終了後に水面に放り込まれると「うれしいです。お客さんも手を振ってくれていました。レースをできる喜びを感じながら今後も頑張ります」とさらなる健闘を誓った。