ボートレース多摩川のGI「開設67周年記念 ウェイキーカップ」が27日、熱戦の幕を開ける。

 艇界“秋の陣”が本格化。「グランプリ」はもちろん、11月に当地で開催される「チャレンジC」出場をめぐる賞金争いが日増しにヒートアップしている。そんな折に、目下賞金ランク40位の茅原悠紀(34=岡山)が快速機を引き当て、にわかにやる気をみなぎらせている。

 前検日は「直線は普通くらい。伸びで止まる感じがしたのでペラ調整をガッツリやりたい」と、目立つことはなかったが、変わり身は期待できそうだ。というのもこの49号機は2連率や優出、優勝回数など数字の上で1位の項目はないものの、秘めた潜在パワーはトップ級に勝るとも劣らぬと評判のシロモノなのだ。

 当の本人も今年は2月の徳山GⅠ「中国地区選手権」でのVこそあるものの、その後のGI、SG戦線では準優進出が精いっぱい。いささかパンチ力に欠ける印象は否めないが、この49号機の底力を引き出せれば、茅原本来の豪快なレースを見せてくれるはずだ。